せっかく気持ちよく洗濯をしても、生乾きの臭いでがっかりしたことはありませんか?私は臭いに敏感な方で、梅雨時期や冬の乾きにくい時期には、毎日悩まされていました。そこで、今回は「干す」「乾かす」という工程を取り上げて、具体的な方法を見ていきます。
たとえば、「干す」時短は、干しやすい環境を整えることで可能になります。一方で、「乾かす」時短は、室内干しならサーキュレーターを利用するなどの工夫があります。
最近は、乾燥機のあるお宅も増えたわね。
この記事では「干す」「乾かす」に分類し、時短方法を解説していきます。無駄な労力を使わずに、できるだけ少ない時間で洗濯が終わる工夫を見ていきましょう。
時短で衣類を乾かす条件
洗濯物は以下のような一定の条件で乾きやすくなります。
「温度」「湿度」「風」
温度は25℃以上、湿度は50%を上回ってくると、乾きにくくなります。つまり温度が高くても、乾きが悪い場合もあります。たとえば、梅雨が典型的な例です。
そして、5時間以上濡れた状態が続くと、雑菌が繁殖し始めます。洗濯物は5時間以内に乾かすのが理想です。
こちらは「梅雨のお悩み」を尋ねた、ウェザーニューズのアンケート結果です。(出典:https://jp.weathernews.com)
1位が「乾かない」、2位が「生乾き」でした。
多くの人が、乾きにくいことにストレスを感じていることがわかりますね。最近は乾燥機が普及していますが、昨今の電気代高騰も手伝って、使用しない人が多いようです。
干す時短ワザ
1日1回「干す」という作業をするなら、1年で356回、10年で3,650回、30年で10,950回「干す」作業をします。気が遠くなりそうな回数です。まだまだ「干す」作業は続きそうですね。それなら早く快適な方法を見つけて、できる限り時短テクを取り入れましょう。
ほぐして取り出す
洗濯機から取り出す時、塊のままカゴに入れていませんか?1つずつほぐしてから入れると、干す時に時短になります。
これを実践したら、干す時に断然やりやすくなったわ
私は以前、ほぐさずにバサバサとカゴに入れていたら、干す時になってボロボロと靴下やハンカチが間から落ちてしまいました。干すたびに「落ちないように」といつも気をつけている必要があって、やりにくかったです。今は、一つずつにほぐしながら洗濯機から出しているので、そのような心配はありません。
手間だと思うかもしれませんが、落ちてしまったものを後から洗い直すことになれば、もっとめんどうな作業が増え、時短から遠ざかってしまいます。
洗濯機から取り出した時に、服を畳みながらカゴに重ねていれれば、シワが取れます。パンパンと手で叩いたり、振ったりするよりも効果的です。ハンカチくらいなら、しっかり畳んで上に服を重ねていけば、重みでシワは気になりません。
必要に応じてやってみてくださいね。
カゴは腰の位置に(★オススメ)
カゴを足下に置くと、腰をかがめて洗濯物を取ることになり、体に負担もかかります。カゴは腰の高さあたりに置いて、干してみてください(私は家にあったフラワースタンドのカゴを載せています)。スツールなどでもいいですね。
自分では気がつきませんでしたが、実際に台に置いてみると、その違いは歴然。とても楽になりましたし、作業効率もアップし、結果的には時短に。これは、絶対に試してほしいですね。
今まで無駄な動きが多かったって実感したわ!
ハンガーを統一する
ハンガーを干し専用と、収納専用に分けている場合には、それをやめましょう、という提案です。
乾いた後、そのままクローゼットに収納した方が時短になりますよね。
もちろん、スラックス用やジャケット用の収納用のハンガーは必要でしょうから、それはそのままでOK。ただ、TシャツやYシャツなどは、同じでいいのでは?と思います。
収納してもかさばらないものがいいわね。
私は最近こちらのシンコーハンガーを愛用しています。
フックが回るのが私が選ぶハンガーの条件。シンプルで使いやすいタイプです。
乾かす時短ワザ
ここからは、乾くまでの時間を短縮する方法を見ていきます。干し方の違いで、乾きが大きく変わってきます。簡単に時短できる方法をピックアップしてお伝えします。
ウェザーニューズのアプリでは、洗濯に関する有益な情報を得ることができます。(出典:https://jp.weathernews.com)
自分の地域を登録しておけば、おおよその乾く時間を知ることができるので、外出するまでに乾くかな、とチェックすることができます。
有料版ではお洗濯アラームもあり、急な雨のお知らせをしてくれます。
短い時間で乾かす工夫
ここでは、できるだけ短い時間で乾かす時短ワザをご紹介します。これを実践すれば、生乾きの臭いも軽減されますよ。
タオルを振って繊維をたたせる
タオルを洗濯機から取り出したら、バサバサと両手で端を持って、上下に振りましょうタオルの繊維が立って、閉じ込められている水分が外に出やすくなります。簡単で、すぐに試すことができる方法です。
服をバサバサと振ったら、よれの原因になるから気をつけて!
衣類同士の間に隙間をつくる
干す時には、洗濯物の間に空気を含ませてあげることで、乾きが良くなります。
代表的な干し方には3つの方法があります。
アーチ干しとは、両端に長いものを吊るし、真ん中が1番小さい(短い)ものになるように干す方法。アーチを描くようにすることで、風通しがよくなり、乾きが早いです。
ただ、私は浴室乾燥機を使う場合は、上からの風が当たる部分に、1番の大物を持ってくる方が効率的だと思っています。そのため、浴室乾燥機を使う時は、V字干しをしていますよ。
部屋干しの場合の時短方法
部屋干しでもできるだけ早く乾かすための時短のコツがあります。臭いの原因となる雑菌が発生する前には、乾かし終わりたいですよね。ご自身に合った方法を選んでみましょう。
大物は蛇腹干し
シーツやバスタオルを部屋干しするなら、蛇腹干しをしましょう。
蛇腹干しは、意外と場所を取らず、コンパクトに干すこともできます。外干しの際にも、小さいスペースに干すことができるので、活用してみてください。
もちろん、折りたたみの感覚を広げれば、それだけ空気が動き風が通り乾くのを時短できます。
広い場所があるなら、ゆったりと干した方がいいわね。
もちろんスペースがあるなら、広げて干した方が乾きは早いですよ。
サーキュレーターや扇風機で大幅時短
部屋干しするなら、サーキュレーターか扇風機のどちらかを利用しましょう。およそ半分の時間で乾き、大幅な時短になります。
通常、部屋干しの場合には乾くまでに6時間ほどかかってしまうのですが、サーキュレーターや扇風機を首振りで使うと、3〜4時間です。
その場合、風を下から当ててあげるのが効果的。洗濯物の水分は下へ下へと落ちていくからです。特に、サーキュレーターなら頭が真上に向くので、下から乾かすのに向いていますよ。
ただ、扇風機と比べると、ものすごく音が大きいものもあります。以前、私が使っていたものは、「ブオーーーン」と大音量で、使いにくかったです。
かなりお値打ちものだったからかも…
できれば、「静音」タイプをお勧めします。
部屋の中央付近で乾かす
よく見かけるのは、カーテンレールにハンガーをかけて、「部屋干し」をしている光景です。
でも実は、部屋の隅に干すと乾きがよくありません。太陽が当たるからなんとなく乾きが早そうですが、空気の逃げ道がなく、乾くのに時間がかかってしまいます。
部屋の中央付近が1番空気が動くので、できればそのあたりがベストです。それが無理なら、できるだけ空気がまわりそうな場所を選んで干しましょう。
エアコン使用中なら、風の当たるところがいいわよね。
干す場所を確保する
部屋干しをするなら、干す場所をしっかり確保しましょう。
もし、カーテンレールや鴨居に洗濯物を干しているなら、専用の場所を設置した方がずっと便利になります。
たとえば外出前に、あわてて引っ掛けるところを探して、部屋のあちこちに干していませんか?適切な場所にハンガーをかける場所を決めてけおけば、乾く時間も早く、ハンガーが落ちてくるストレスからも解放されますよ。
こちらの商品は、手軽で穴も小さくて済みます。できるだけエアコンの風が当たる位置に設置れば、乾きも早くていいですよ。
乾燥機の場合
最近は乾燥機を使うご家庭が増えています。その場合の時短ワザはどんなものがあるでしょうか。詳しく見ていきます。
乾いたタオルを1枚入れる
乾燥機で乾かす場合、乾いたバスタオルを1枚投入してください。乾く時間が短縮されて、時短になります。ただ、量が多いところにバスタオルを追加で詰め込むのはNG。少なめで行いましょう。
なお、早く乾くと言っても激減はしません。10分程度と思ってくださいね。
乾いたバスタオルを、乾燥機に1枚追加。その後また片付けるって、手間が増えていると思いませんか。時短ワザに相反している気もします。乾燥時間の短縮とタオルを片付ける手間の比較をして、自分のスタイルに合ったやり方を選んでくださいね。
適量を超えない
洗濯もそうですが、乾燥機も入れる衣類の量は越えないようにしましょう。入れすぎてしまうと乾きが悪く、湿った状態が長く続いてしまいます。
あくまでも適量で、動かすようにしましょう。
まとめ
洗濯の中でも悩みの多い、「干す」「乾かす」は、さまざまな工夫によってストレスを軽減することができます。干す時間を短くするために、「洗濯物をほぐすこと」と「カゴを高い位置にセットすること」を挙げました。また乾燥させる時短としては、「ピンチ付ハンガーに干すコツ」や「サーキュレーターの使い方」などをお伝えしました。毎日の作業効率がアップし、気持ちのよい洗濯タイムになることを願っています。